ヒプノセラピー(催眠療法)について
ヒプノセラピーは、「催眠(ヒプノ)」と呼ばれる意識の状態(瞑想のような状態)を活かして、心・身体・魂を癒すための心理療法です。
催眠(ヒプノ)状態とは
実は、私たちは誰でも日常生活の中で、知らないうちに「催眠状態」を体験しています。
例えば、「映画やドラマを見ていて集中し、そのストーリーに感動して涙があふれていた」「大好きな事をして楽しんでいる時、気づいたらもう夜になっていた」「時間が経つのも忘れて読書に夢中になっていた」という体験はありませんか?そんな時は、軽い「催眠状態」に入っているのです。
「催眠状態」は、理性より感性が優位になった状態です。感性が優位になると、心や身体が深くリラックスし、意識は集中した状態になります。この状態では、忘れていた記憶を思い起したり、今まで気づく事が出来なかった「気づき」や「アイデア」を得やすくなります。
ヒプノセラピストは、意図的にこの「催眠状態」を作り出し、深めていきます。催眠下で体験する「気づき」によって、それぞれの「問題」や「症状」に必要な「癒し」のプロセスが始まるのです。
人生を癒すセラピー
人の「潜在意識(無意識の心の領域)」には、今まで体験してきた全ての「記憶」が記録されていると言われます。
「潜在意識」は記憶のデータベースのようなもので、
聞いた音や声、行った場所、見たもの、匂いや感触、温度、感情に至るまで、過去に体験した出来事のデータを全て記録しているのです。
私たちはネガティブな「問題」や「症状」に遭遇した時、あるいは繰り返し起こる「問題」や「症状」について、
その原因は今、目の前で起きている出来事にある、と考えがちです。
しかし、本当の原因は、今現在ではなく、実は過ぎてしまった「過去」に体験した出来事の中にあるケースが少なくありません。
ヒプノセラピーは、潜在意識に直接働きかけて、催眠下で記憶を辿り、その「原因となった過去の出来事」を追体験することによって、今ある問題や症状を解決、解消することが可能です。
催眠(ヒプノ)を利用して、「潜在意識(無意識の心の領域)」にダイレクトに働きかけることにより、今まで気づく事の出来なかった感情に気づき、理解し、腑に落ち、「未完結の感情」を完結させることが出来れば、自動的に「癒し」が起こります。
ヒプノセラピーで出来ること
胎児期退行療法
母親の胎内にいる頃の記憶や誕生時の記憶にアクセスします。産婦人科医であり、「胎内記憶」研究の第一人者として知られる池川明氏は、数々の著書の中で「胎内記憶」を語る子どもたちについて記し、「バーストラウマ」と言われる誕生時の心の傷は、後の慢性疾患や情緒不安定の引き金になり、子どもの人生に重大な影響を及ぼす可能性があることがわかってきている、と書いておられます。
「生まれてきてよかった」という自己肯定感は、自分自身の「生きづらさ」の解消につながるだけでなく、子どもを育てる母親にとっても必要であることは言うまでもありません。胎内退行では、胎内の様子や、胎内で聞こえた音や声、見えた色や温度、感触、感情などの記憶、お母さんの思いやお父さんの様子なども思い起すことが可能です。また、「中間世」と呼ばれる「魂の記憶(お腹に入る前の記憶)」を体験し、お母さんを選んだ理由を思い出したり、大切な「気づき」を得ることも出来ます。胎内記憶を追体験することは、自分自身の生きづらさを手放すことにつながるだけでなく、今を生きるあなたにとって大切な「気づき」を受け取るのに有効です。
年齢退行療法
年齢を遡って子どもの頃の記憶にアクセスします。幼い頃の辛い感情や体験によって傷ついてしまった心の痛みは、大人になれば自動的になくなるというわけではありません。幼い子どもの頃に体験した「言いたかったけど言えなかった思い」や「抑圧された感情」はまだ未完結のままそこにあって、完結されるまで繰り返し、様々な「生きづらさ」となって目の前に現れ、私たちの人生に大きく影響を及ぼすことがあるのです。
年齢退行のセラピーでは、今ある「問題」やネガティブな「症状」の原因となっている「子ども時代の出来事」の記憶を思い起し、その出来事の中で自分の感情と向き合いながら、関わりのあった人たちの思いを体験し、気づき、理解し、許し、「癒しのプロセス」を体験していきます。
私たちは誰でもみんな小さな子どもでした。子どもの頃の「傷つき」が癒され、インナーチャイルド(内なる子ども)を癒すことは、抱えてきた「生きづらさ」を手放し、あるがままの自分として自由に生きるための助けになるのです。
前世(過去世)退行療法
アメリカにおける「前世療法」の第一人者である、精神科医のブライアン・ワイス博士は、著書「前世療法」に、患者の恐怖症を治すために「退行催眠」を用いて治療を行ううちに、患者が恐怖症の原因と思われるいくつかの過去世(前世)をありありと思い出し、リアルに再体験することにより症状が軽減し今ある恐怖症を回復へ向かわせることができた、という自身の体験を記しておられます。
「潜在意識」には今まで体験してきた記憶の全てが記録されていると言われますが、今世だけにとどまらず過去世の記憶も記録されているのかもしれません。前世の記憶について科学的にはまだ証明されていませんが、実際にセラピーを通じて前世の記憶(と思われるイメージ)を追体験し味わうことで、長い間抱えてきた心や体の症状を緩和、解消できたり、恐怖症、依存症などの辛い症状が軽減され回復につながる事は、まぎれもない事実なのです。
自分の過去世のイメージを体験することは、今ある辛い症状を癒すことにつながるだけでなく、今世を生きるための大切な気づきを得られたり、また、魂のつながりや人生の使命を知るのにもとても役に立ちます。
未来世巡行(フューチャーペーシング)
癒しが行われた後の穏やかな状態で、3年後、5年後、10年後などの「未来」のイメージを体験していただきます。もちろん「未来」は「今」の選択によってたどり着く時間であり、まだ「そうなる」と決まっているわけではありません。しかし、催眠下で、今現在の自分にとって最適な「未来」のイメージを体験し、そのイメージを潜在意識にインプットすることにより、「最高な未来」への道しるべとなるのです。
悲嘆療法(グリーフセラピー)
大切な人を失くした悲しみは計り知れず、その悲嘆(ひたん)が癒えるのは簡単な事ではありません。場合によっては何年、何十年も辛い気持ちが続くケースも少なくありません。もう逢えない、もう話せない、、と思う気持ちが、悲しみを強めることもあるでしょう。
悲嘆療法は、亡くなった大切な故人(ご家族やご友人、ペット…など)の魂と再会し、対話やコミュニケーションを通じて悲嘆を癒すことを目的としたセラピーです。故人との対話によって、未完結の感情やコミュニケーションを完結させることは、深く癒されるだけでなく、自分にとって必要な気づきを得ることができ、これから先のより幸せな未来に向かって踏み出すエネルギーにつながるのです。
分身療法(パーツセラピー)
パーツセラピーは、今、自分が抱えている問題や症状を解決するにはどうすれば良いのか、どんな方法があるのか、、等について、自分という一人の人間を構成しているいくつもの存在(パーツ)たちに話してもらいながら、解決法を探していく療法です。自分自身では気づかなかった気づきが得られたり、問題や症状の解決に向けての方法を得る事もできます。身体的な症状や、辞めたいのに辞められないクセ(タバコ、食べすぎ、飲みすぎ、等々)を改善するのにもとても有効な療法です。
ハイヤーセルフとの対話
ハイヤーセルフとは「高次の自分」、つまり自分自身の中に在るより高い意識レベルの自分です。催眠下の非常に意識が集中した状態では、ハイヤーセルフからのメッセージを受け取ることが可能です。自分では気づけなかった事や知りたい事についてのメッセージを受け取ることは、きっと解決のヒントとなり、深い癒しをもたらす事でしょう。
GIFT(ゴールイメージフォーカシングテクニック)
なりたい自分のイメージを思い描き、具体化して「潜在意識」にインプット出来る方法です。人の「潜在意識」はとてもよく出来ていて、例え自分で意識していなくても、インプットされた「なりたい自分」のイメージへと向かうことが出来るのです。
✳上記は主なヒプノセラピーの技法であり、ヒプノセラピーにはその他にもさまざまな療法、技法があります。当ルームでは、それぞれのクライエントさまのお悩みに合わせて最適と思われるものを、あらゆる療法の中から自由に組み合わせて施療させて頂いております。
●ヒプノセラピー(約3時間) 30,000円(税込)
●ヒプノセラピーショートセッション(約2時間) 20,000円(税込)
●ヒプノセラピーロングセッション(約5時間 ※途中休憩をはさみます) 50,000円(税込)
※セラピー前日はしっかりと睡眠をおとりになり、当日はなるべく締め付けなどのない楽な服装でおいで下さい。
延長料金は頂いておりません。